レースシーンの興奮をそのまま究極の製法がドライカーボン
「軽く、強く」その存在を強固に印象づけるかのような独特のテクスチャーはカーボンの特長と言えます。
離れると漆黒にも見える表面にはドット柄のように細かく格子状に編みこまれ、繊細な印象さえ与えてくれます。
このカーボンにもさまざまな製法がありますが、Aatyがご提供するカーボンは、ドライカーボンと呼ばれる1ランク上の手の込んだ製法を採用しています。
窯で焼き固める工程が追加されるのですが、機械のみでは製品化できず、ほぼハンドメイドでひとつづつ作られます。
そのため大量生産は難しい反面、極めて強靭でより軽量に作ることができるのです。
レーシングカーのフレーム、自転車のフレームやパーツ、航空機の翼、といった軽さと強さを両立できるからこそ、採用されているのです。

一般的にカーボンとは炭素繊維にポリエステルやエポキシ等の樹脂を含浸させ、硬化成形した複合材料を指します。
最大の特徴は軽さと強度にあります。軽さは鉄の約1/5、強度は鉄の約5倍となり、その特徴を生かしてゴルフクラブのシャフトや釣り竿などのスポーツ等分野から、現在では航空機、新幹線、宇宙分野などの産業用用途が拡大している。
ドライカーボンは生産工程が完全な手作業となりオートクレープのような設備が必要で時間もかかる為、コスト高となり量産には向かないのが現状です。
使用はレース用の自動車フレーム、自転車フレームやパーツ、航空機の翼、宇宙工学、楽器ケース(チェロなど)などに限られる。



オートクレープ成形【ドライカーボン】とハンドレイアップ成形【ウェットカーボン】です。GT-ドライカーボンは全てオートクレープ成形で生産しております。
オートクレープ成形【ドライカーボン】
予めパターンカットされたプリプレグ(炭素繊維織物に樹脂を含浸させたシート)を必要な厚さになるまで積層していき、オートクレープという加圧可能な窯で高温、高圧にて成形する方法です。

ウエットカーボンの場合は型にカーボンのクロスを置き、その上からエポキシ系の樹脂を塗った後、樹脂全体の発熱もしくはオーブンで加熱し硬化させます。
一般的なFRP素材として知られるガラス繊維を用いたFRPと基本同じ製法。
- 完全な手作業の為、製品の樹脂量、製品の厚みなどが安定しません。
- 特殊な機械・設備等を必要としない為、作業が容易で最も一般的な製法です。
- ポリエステル樹脂など、常温硬化性樹脂を使用します。

ドライカーボンの場合
- プリプレグを使用する為、板厚・品質の管理が容易で製品厚を薄くできます。
- ウェットのような見栄えだけではない重量の軽量化
- 高温になる部位での使用に対して熱膨張率は低く、連続使用可能です。
- ウェットでは綺麗に張り込めない3D形状への均一されたカーボン目
